『はたらきたいんです。』
朝の日差しの眩しさを確認すると、
季節の変わり目に差し掛かっていることを感じます。
新卒採用チームの知久でございます。皆さんこんにちは。
今日は、本の話です。
ビジネスの本ではなく、小説なのですが、井坂幸太郎の『ラッシュライフ』。
仙台を舞台に、お互い全く関わりのない何人かの登場人物の人生が
同時進行で進んでいき、そのひとりひとりのストーリーが
騙し絵のように複雑に絡まり合っていく話です。
この本の中に、駅のベンチでひとり、
「はたらきたいんです。」
と何度もつぶやく無職の男性が出てきます。
彼は、長年勤めた会社を、いわゆる「リストラ」にあって退職。
職を失ったことへの落胆と、自分を無職にした上司へのわだかまりを抱えながら、
その後40社も面接を落ち続け、
記念すべき(?)40社目の不採用の連絡を受けた日に、
呆然とベンチに座り、何度もそうつぶやくのです。
「はたらきたいんです。」
少し暗い描写ですが、
「働く」ことに対する切望が、あふれ出た言葉に聞こえて、ぐっときました。
仕事を探している人は、一度はこういう気持になるものだった、と。
「働きたい。」でも自分に何ができるだろう。何がしたいのだろう。
そう思っている人も、学生の皆さんの中には多いはず。
就職活動の結果が「内定」という形で出ていても、いなくても
こういう気持になることは、就活の中では必須。
必ず通るトンネルのようなものです。
だからこそ、この就職活動を
今までの自分を振り返って、これからの目標を据えなおす機会にして欲しい。
と、本当に思います。
小説のこの男性はその後、ひょんなきっかけでのら犬を拾います。
その犬と一緒に、いくつかのトラブルに巻き込まれながらも、
思うようにいかない環境への苛立ちやプライドなど、
自分がそれまでこだわっていたことが、
実はちっぽけだったということに気付いていきます。
そして、一匹の相棒と共に、次の一歩を歩もうとしたとき・・・
全部はお話しないほうがいいですね。
就活の合間に是非、お読み下さい。お勧めです。
何かに向かって、走り抜けるときに感じる、周囲の風の流れの速さ。
その速さに焦りながらも、確かに感じる仕事の手ごたえ。
社会人になると、仕事しているからこそ感じられる、
そんな「手ごたえ」みたいなものが、たくさんあります。
その手ごたえ(綺麗にいうと「勤労の喜び」かな)は就活の末に必ず手にできるはず。
前向きにがむしゃらに、自分と向き合っていけるといいよね。
新しい目標を発見できる就職活動にして下さい。
せっかく言葉にするなら、「・・・働きたいんです。」よりも、
「はたらきたいんじゃ~!」とかがいいですよね?
みんな若いんだし。元気が出そうです。
皆さんの奮闘を祈っています。
では、また。



