みなさん、明けましておめでとうございます。

今年はベストマッチな就職活動を目指す皆様にとっても勝負の年ですね!色々な企業にアンテナを張ることを忘れずに、どうか頑張ってください。

ところで先日、とある業界新聞の記者が僕の会社に取材にきて、会社の業務内容を是非記事にさせてほしいといってきました。(僕の会社がどんな仕事をしているのかは画面右下リンクをみてください。)

新聞に掲載されるのであれば、広告としてではなく記事として取材されたかったので、僕は事前に何度も「これは広告枠ではないですよね?」と確認をしました。「いや広告枠ではありません。小さいですがきちんとした取材枠です。」との回答をもらい、僕は2時間ほどの取材に応じました。

ところが、取材の終わりの方になって「掲載の条件として10部購読の契約を一年お願いしたい。」との言葉。月間の購読代金が3000円として、年間36万円。


要は「記事」のフリをした「広告」だったわけです。


TVでも雑誌でもよく「記事のフリをした広告」を見かけますが、まさかある程度名前のとおった新聞でも同じことをしているとは唖然呆然、文字通り暫しのあいだ言葉を失って呆れてしまいました。でもチョット待てよ、と。


そもそも広告と報道って何が違うのだろうか。

模範的に回答すれば、広告は情報発信者(多くの場合は企業)が一方的に発信して世論の形成を目指す「宣伝」ですが、報道は記者などの第三者機関が客観的に真実であると認めたのみ情報を「これは宣伝ではありません。」という保証をつけて、情報を受け取る側に流す仕事、ということになります。


でも我々の知らないうちに、本来は「宣伝」であるべき情報が「公正な情報」としてメディアで報道されていたとしたらどうでしょうか?


報道と広告の先進国アメリカでは、報道の公正さを広告代理店が操るようなことが行われており、それがビジネスにまでなっています。




高木徹氏というNHKのプロデューサーが旧ユーゴスラビアの覇権をめぐって起こった地域紛争について暗躍した広告代理店について書いた本です。

この本では、紛争当事者のボスニアという国家が雇ったアメリカの広告代理店が、ありとあらゆる広告手段を駆使することで報道機関を手玉にとり、本来単なる「宣伝」であるべきコトを世界中の報道機関に「真実」として報道させ、最終的には国際社会の中に「ボスニアは一方的に正しい」という世論を形成する過程がこと細やかに取材されています。アメリカの一企業にすぎない広告代理店が、一国家に雇われ仕事をすることでひとつの「歴史」を人工的につくってしまったわけです。そして恥ずかしいことに、僕自身も当時この「広告代理店が操作していた報道」を鵜呑みにしていた一人です。

広告も報道も学生さんが就職先として希望するトップ10には必ず入ってくる業種です。もし広告や報道を目指している学生さんがいらっしゃれば、この本をよんでみて広告や報道とはそもそも何か、ということについて真面目に考えておくのもイイと思いますよ!