学生の皆さんコンバンワ。
今年も残すところあとわずか。
僕の会社では昨日が仕事納めで今日からお休みです。

年の瀬なので真面目な話はちょっとやめて、最近気になったことをひとつ。



任天堂の「Wii」とプレステ3です。
先日衝動買いしてしまいました。。。。

ソニーのPS3は数千億円を投入してソニーが威信をかけて自社開発した半導体を搭載しており、ハイビジョンスペックの3Dを恐ろしい速度で計算できる「家庭用スーパーコンピューター」です。

一方、任天堂Wiiは普通のビデオ出力で、しかもたいしたハイスペックCPUでもなし、目新しいといえばジャイロセンサーを内臓して、コントローラーの動きをつぶさに切り取る機能をもっていることぐらい。「スーパーコンピューター」というよりは、アナログな感じがするゲーム機です。

この2つ、ゲーム機という点では一緒なのですがまったく違った戦略をもっているのをご存知でしょうか?

実はソニーは今回のPS3を足場にして、その心臓部に搭載している半導体を家電一般に広げていき、テレビ、PC(この部分がPS3です)、家電、ビデオなどをすべてつなぐネットワークを作ろうとしています。要はPS3は「ゲーム機」だけをめざして開発されたものではないのです。

逆にWiiは純粋に「ゲーム機」です。百人一首のカルタ製作などをもともとやっていた任天堂は、根っからの「ゲーム機」メーカーです。ゲーム機市場を踏み台にして、その後ろを目指すというような大きな野望はもっていないでしょう。

しかし、僕はPS3は「家電の中心」になるという当初の目標を達成できずに失速し、逆に「Wii」はそうなる可能性がでてきたと思います。

というのは、PS3は仮に各家庭に普及したとしても、ゲーム機としては「高性能」すぎて(ゲームしているとあまりのスゴサに目が回ります。。)、刺激に慣れている若者はともかく、家族が全員で楽しく使えるようなモノではありません。もちろんそのためにブルーレイディスクという次世代DVDの機能もつけたのですが、今のところこれが大きく普及する感じはないですし、仮に普及したとしてもブルーレイディスクをみる=PS3を使う、ということにはならない気がします。(実際にPS2にもDVD機能はついていますが、DVDを見る人=PS2を使っている人とはなっていないのは皆さんご存知のとおりです。)

逆にWiiは、その単純な操作性と斬新さによって、いままで家庭でゲームをしてこなかったような人々を新たなユーザー層として獲得する可能性があります。つまり、一家に一台あって、かつ家族全員が利用するモノになる、つまり本当の意味で家庭の中心にすわる「PC」になる可能性が十分あるということです。

なんか任天堂の宣伝マンみたいになってしまいましたが、マーケットリーダーとしてパワーゲームをしてきたソニーが、PSP VS 任天堂DS に続いて、またもや負けてしまうとすれば非常に示唆的です。時代を読んで新しいモノにアイデアと機動力でチャレンジした会社が、巨大な資本と技術をもっている会社に勝つことがある、これがビジネスの面白いところですね。

もちろんソニーの負けが決まったわけではありません。もしかしたら、Wiiの技術を研究した上でPS3用のもっとスゴイジャイロセンサー内臓のコントローラーの製作なんかを既に始めているかもしれません。でも、さすがに「技術のソニー」はそんなパクリはできないかな。。。

(ソニーに就職を考えている方がいらっしゃったらゴメンナサイ!)