学生の皆さんコンバンワ、

最近、忙しくてまったくブログの更新ができていない林@DFSです:)

新卒の皆さんの採用がすでに始まっているので忙しいのもあるのですが、弊社で行っている大学院生の紹介業で大学院生の登録が飛躍的に増えており、その対応に非常にマンパワーを割かれてしまっています。

そんな中、今日はとある国立大学の大学院生の登録を僕が担当しました。歳はいわゆる「新卒採用年齢」である24を過ぎてしまっているのですが、とにかく非常に優秀。コミュニケーションスキルに関しても、流れるようにしゃべるというワケではないのですが、要点をきちんとおさえてかつ会話を軽く楽しむ余裕もありました。こういう人材は年齢に関係なくどのような企業においてもきわめて短期間で戦力化し、かつ大きな成果をだす可能性をもっています。

こういった人材を、意味のない年齢制限枠で落として採用していない企業は正直いってダメ企業だと僕は思います。彼もそうやって苦労をしているのだ、と思い、不採用になった企業名を聞こうとおもったところ、

・新興市場に上場を果たしている有名なベンチャーW
・通信大手N

の2社から内定をもらっているとのこと。

N社は世界的な通信大手なので、能力を高い人間を年齢なく採用するのはまず当たり前だとして、僕が驚いたのがベンチャーWの方で、なんとこの会社では「3年有効内定パス」なるものを支給し、

内定をだして3年以内であればこの人材をいつでも採用し、しかも給与は大手コンサル並

という保障をしているのです。

もちろんある程度ベンチャーに通じている人であれば、皆がしっている有名な企業なのですが、この企業は毎年、大手企業が争って採用するようなトップレベルの能力をもつ学生をバンバン採用していることで有名な企業です。この「~年有効パス」、すごくうまい採用戦略だと僕は感心しました。

1)優秀な学生は大学院に進む理系の大学院生に代表されるように、22歳で就職したがらない。経済的な余裕があるのであれば、むしろもう2~3年のモラトリアムの延長を望むことが多い。

2)そういった学生は普通は大企業に新卒採用されるのだが、2~3年の就職猶予期間+採用されたときの大手コンサル並みの給与が約束されるのであれば、学卒すぐの就職を嫌って大企業の内定をける可能性は十分ある。

3)たいていそういう学生は2~3年たってモラトリアムを終えて再び就職活動をするのだが、学卒時に内定をくれた企業は年齢や未就業期間を理由に内定をくれない可能性が大きい。そうなると、必然的にベンチャーWに就職することになる。

といううまい仕組みなわけです。

最初の3年は新卒の採用ができないので苦しいかもしれませんが、一度3年たってしまえば、コンスタントに3年前に種をまいた優秀な学生がかなりの高確率で帰ってくるわけで、能力の高い人材は年齢が関係ないと考えている企業からすれば万々歳なわけです。

学卒獲得競争は過熱する一方ですから、今後この企業の真似をする「頭のいい」大企業が必ずでてくると思います。たとえば、三菱商事が同じようなことをやりだしたらどうなるでしょうか。

22歳で獲得しないと他の大企業に人材を取られてしまう、という意味のない青田刈りの論理とそれによって引き起こされるパニック的な学卒獲得競争はもうやめたほうがいいですし、W社のようにうまいやめ方をすれば逆にそのような会社が人材に恵まれるようになるでしょう。結局、学生も企業も損をしているだけなのですから。